エンジンが止まってしまっては一巻の終わり。飛行機の燃料は決してトラブルが起きないように、厳選された燃料が使われています。ガソリンなどといった不純物が多い燃料ではなく、なんと灯油が使われているのです。

灯油で飛行機が飛ばせるのか

飛行機で使われる燃料は「ケロシン(Kerosene)」と呼ばれる燃料です。ケロシンとは日本語で「灯油」の意味であり、ストーブなどで使われる灯油と成分はほぼ同じなのです。

灯油には低温で凍結しにくい上、発熱量が大きいので燃費がいいのです。高温・高圧で燃料を消費するので、ガソリンのように揮発性の高い燃料は必要とされません。また、ガソリンでは爆発の危険性もあります。

しかし飛行機の飛ぶ上空は-30℃以下の世界。通常の灯油ではさすがに凍りついてしまいます。なので、灯油の中の水分を除去し、純度の高い灯油を作りだして使用しています。それが「ケロシン」です。