海藻の代表といえば、日本人にとっては昆布(コンブ)が馴染み深いでしょう。単純に「昆布」という種類は存在せず、真昆布(マコンブ)や利尻昆布(リシリコンブ)などが有名です。さて、海底から生えている昆布ですが、その昆布に表と裏があるのはご存知ですか?

昆布の表裏

昆布の中央には「中帯部」という筋のようなものがあります。この筋がへこんでいる方が表面で、浮き出ている方が裏面になります。

植物の葉を想像してみてください。植物の葉は表面の色が濃く、裏面の色が薄いので見分けがつきやすいですが、植物の葉の中央にも「葉脈(ようみゃく)」という筋があります。植物の葉の葉脈も昆布の中帯部と同じく、太陽に当たる面がへこみ、その反対側が浮き出ています。

つまり海中をユラユラと揺らいでいる昆布にも、太陽に当たる面とその反対側があるということなのです。