こちんとくる」という言葉を聞いた覚えのある方は非常に少ないでしょう。似た語感の言葉で「かちんとくる」という言葉がありますが、これは「相手の言動によって不快な感情を抱く」という意味です。実は「こちんとくる」は「かちんとくる」の親戚のような言葉なのです。

こちんとくるの意味

「かちんとくる」という言葉は明治時代以降に誕生したとされます。相手に対して怒りを感じているというニュアンスを持つ言葉ですが、「こちんとくる」というのは、「かちんとくる」よりも怒りが少ない状態を表す言葉なのです。

「か」という言葉は発音した際の音程が高く、鋭い印象を与えます。それに対し「こ」というのは、内にこもり深みのある印象を与えるのです。

このことから「かちんとくる」よりも怒りが少ない状態を表現する言葉として「こちんとくる」が生まれたのです。