ダイエットでは「脂肪を燃やせ」「脂肪燃焼」といった言葉がよく使われますが、実際にお腹周りなどについている脂肪が燃えてしまうということではありません。しかし現実的に痩せると脂肪はどこかに消えてしまいます。一体どこに消えているのでしょうか。

脂肪燃焼

人は脂肪をエネルギーに変換しています。つまり食べ物などによって過剰に摂取しすぎたエネルギーが、脂肪という形になって体に蓄えられているに過ぎません。これが、まるで固形燃料のようだから、脂肪をなくすことを燃やすと表現するのでしょう。

蓄えられた脂肪の成分は、酸素や炭素、水素からなり、これらがエネルギーに変わると二酸化炭素と水になります。ある研究によると、10kgの脂肪は8.4kgの二酸化炭素と、1.6kgの水になるという結果がでました。二酸化炭素は、呼吸によって息を吐き出すときに排出されますし、水は尿や汗、涙という体液として排出されます。

脂肪はこのような老廃物として体外に排出されているのです。