食べることに反対するのに「飯」という字はおかしいんじゃないか。
今回の雑学では「飯」の漢字のなりたちについてご紹介します。

漢字の成り立ち

飯という字は形成文字です。つまり「食」と「反」に分けることが出来ます。
形声文字は意味と音が合体して作られる漢字です。飯は食べることを意味する漢字なので、そのまま「食」を左側に、そして訓読みの音は「反」をあてがいました。「ハン」と発音する漢字ならなんでもいいかというとそういう訳ではなく、反という字にも食べることを表す意味が含まれているから選出されているのです。

反の意味とは

反は2つの象形文字が合体して作られた漢字です。
象形文字とは木の立っている姿が「木」という字になったように、姿形が変形して出来た文字の事です。

反は「又」という部分と、それを覆う「厂」の部分に別れます。
「厂」はフタを表し、「又」は手を表した象形文字です。

食の意味とは

食も反と同じく、色んな意味が含まれます。
ただ食べることに関する意味もそうですが、漢字の成り立ちとしては「器の上に食べ物を置き、フタをした」形の象形文字になっています。

つまりは

反という字は手とフタ、つまりは調理している様を表し、それを器に盛ってフタする。
つまり「飯」という文字の持つ意味として、反をあてがうことはなんら不自然ではないということがわかります。