「計算高いあいつは、姑息な手段を使って周りからの評価を得ていた」などという使い方をする「姑息な手段」という言葉。具体的に姑息な手段とはどのような手段なのでしょうか。

姑息な手段の意味

「姑息」とは、読んで字のごとく「姑(しゅうとめ)が息を休める」という言葉で、「一時の間に合わせ」という意味になります。

一般的に「姑息な手段」として使われる場合、「卑怯な」と意味で使われる場合が多いですが、これでは「姑息」という言葉の意味にそぐわないことになります。

つまり「姑息な手段」の正しい意味とは「一時しのぎの手段」ということになるのです。

文化庁が平成22年に行った「国語に関する世論調査」では、「姑息な手段」を間違った意味で使う人が70.9%という結果が出ました。

非常に間違いやすい日本語ですので、本当の意味を覚えておきましょう。