生き物の中には外敵から身を守るために体内にを持つものが沢山います。有名なところではヘビやサソリ、フグなどがおり、いずれも人間を殺してしまうほどの毒性を持っています。しかし地球上に存在する生物の中で、最も危険な毒性を持つ生き物は、なんとカエルなのです。

生物最強の毒

主に南米に生息するヤドクガエルという種類のカエルがいます。ヤドクガエルは非常に強い毒性を持つことで知られていますが、特にヤドクガエル科の中でも、コロンビアにのみ生息するモウドクフキヤガエルと呼ばれる種類のカエルは、生物中で最強の毒を持っています。

その毒はバトラコトキシンと呼ばれる毒で、この毒におかされると筋肉が収縮し、心臓発作を引き起こします。人間へはたったの0.1〜0.3mgが致死量に値するほど強力な毒です。一説によると、1万匹のネズミやゾウを2体殺せるほどとまで言われています。

古来、原住民はヤドクガエル科のカエルから取れる毒を矢の先端に塗り、狩りをしていました。名前の由来もここからきています。