結婚式で流す曲といえば、流行りのラブソングから定番のクラシックまで様々です。流行には廃りがありますが、定番のクラシックにハズレはありません。中でも『結婚行進曲』は誰もが耳にしたことのある名曲であり、多くの新郎新婦が式で使う曲に選曲します。

二つの結婚行進曲

しかし一口に『結婚行進曲』といえど、メンデルスゾーンとワーグナーが作曲したものの二種類があります。メンデルスゾーンの『結婚行進曲』は、新婦が入場する際などに多く用いられ、明るい曲調です。結婚式の定番ソングとして選ばれるのは間違いなくこちらの『結婚行進曲』でしょう。

対してワーグナーの『結婚行進曲』は、どちらかというと暗い曲調です。しかし結婚式のしんみりとしたシーンなどで使われることが多いのですが、実はワーグナーの『結婚行進曲』は結婚式にはあまりふさわしいとはいえません。

ワーグナーの『結婚行進曲』が使われているオペラ『ローエングリン』は、結婚初夜に関係が破綻し、花嫁は死んでしまうという悲劇だからです。特にヨーロッパではこのことは有名であり、不吉な曲とされているようです。