結婚式は人生の中で最も華やかな式典である経験の人が多数でしょう。花嫁は数時間の式のうち何度か衣装を着替える「お色直し」をします。花嫁の美しさを最大限に魅せるため何度も衣装替えを行う、というのは大きな誤解です。

お色直しの意味

お色直しの起源は奈良時代にあるとされます。この頃は現代とは違い、当然ながら式は和装しかありませんでした。となると、花嫁衣装は白無垢になります。花嫁は3日間を白無垢を着て過ごし、4日目にようやく華やかな色打掛(いろうちかけ)に着替えるのが風習とされていました。

これは、その家に嫁ぐことになる花嫁が「私はあなたの家の色に染まります」という気持ちを表したものであり、4日目にして「このように染まることができました」と、華やかな色をみせるというのが結婚の文化だったのです。

しかし現代は数日間もかけて行う結婚式は廃れてしまいましたが、このお色直しの風習だけは根強く残ったというわけです。しかも和装だけでなく、洋装の結婚式においてもお色直しは採用されています。

このことから分かる通り、お色直しは日本の文化であり、海外の結婚式では式中に花嫁が着替えることはあまりないそうです。