エアーズロックは全体の5%しか地表に出ていない
オーストラリアのほぼ中央にあり、「地球のヘソ」の異名を持つ、オーストラリアの代表的な観光スポットの一つであるエアーズロック。エアーズロックが超巨大な一枚岩であることは有名な話ですが、実は全体のわずか5%しか地表に出ていないのです。
エアーズロックの全貌
エアーズロックは高さ348m、周囲は約9.3kmにもなる超巨大な一枚岩です。オーストラリアにはこのような巨大な岩が各地に点在しています。その一つに、エアーズロックから西へ約50km先に位置する「オルガ山」は、36個の巨大な岩が連なって構成されています。
このオルガ山も有名な観光スポットになっていますが、このオルガ山もまた、エアーズロックの一部なのです。
6億年前にはエアーズロックを含むこの地域は、8000m級の山であったと推測されています。さらに4億年前には地殻変動が起こり、そこから長い年月をかけて雨風によって侵食され、7000万年前に、固い砂岩層だけが地表に出現している状態になりました。
向斜構造という、U字に形成された特殊な地層のせいで、エアーズロックとオルガ山は地中で繋がる形になったのです。