関東を中心に全国で1200店舗以上を展開する大手牛丼チェーン店の「松屋」。松屋を運営する株式会社松屋フーズは、他にもトンカツ、寿司、ラーメン、ステーキなど、多くのグループ店を持っています。そんな松屋は、元々は中華料理店として開業していたのです。

松屋の歴史

牛丼の松屋の前身となるのが1966年にオープンした「中華飯店 松屋」です。しかし住宅街に店舗を構えたこともあり、なかなか軌道に乗らずに1969年に閉店してしまいました。

現在のような牛丼を提供する松屋が誕生したのは中華飯店が閉店する直前の1968年のことです。この頃すでに、牛丼チェーンの最大手となる吉野家は存在していました。松屋の創業者は吉野家の牛丼の味に感銘を受けて、自身も牛丼を手掛けてみようと思ったのです。

そしてこれまでの経験を活かし、店舗は東京都練馬区にある商店街に出店されました。練馬区はベッドタウンであり、学生やサラリーマンなどをターゲット層と捉え、牛丼だけでなくカレーもメニューに取り入れたのが大成功。以後、着実に店舗数を増やし、現在では全国で愛されるお店になっているのです。