「特定保健用食品」と「機能性表示食品」の違い
生活習慣病が深刻な問題となり、健康を気遣うことがより重要視されている昨今。普段の食事による栄養摂取や、運動による効果をさらに向上させる目的として、様々な種類の栄養補助食品が販売されています。中には国がその効果を認めたものもあります。
効果の強さの違いではない
国がその効果を認めたものは「特定保健用食品」と「機能性表示食品」があります。
「特定保健用食品」は通称「トクホ」と呼ばれ、パッケージのどこかにバンザイをした人物のシンボルが描かれたマークが表示されています。消費者庁長官がその有効性や機能性を認可したものであり、対象となるのは体脂肪・中性脂肪、血圧、血糖値、コレステロール、歯、腸、骨、ミネラル、肌になります。トクホの表示が認可されている食品は約1000個ほどの商品があります。
「機能性表示食品」は2015年に施行された比較的新しいもので、企業や団体などの責任で消費者庁に届け出をする必要があります。その際には人での試験結果や文献によってその根拠を科学的に証明する必要があります。対象は目、関節、精神的ストレス、疲労、記憶力、体温、肝臓、筋肉、腰になります。現在では約1700個ほどの商品があります。