一般的な缶ジュースや缶ビールのサイズは350ml缶で、ラベルの内容量にもしっかりと350mlと記載されています。缶コーヒーの一般的なサイズは190ml缶ですが、ラベルを見てみると190gと記載されています。なぜコーヒーはグラム表記なのでしょうか。

缶コーヒーだからこその記載方法

まずは缶コーヒーが出来上がるまでの工程を想像してみましょう。コーヒーは焙煎されたコーヒー豆に熱湯をかけ、砂糖やミルクなどで味を整えて完成します。つまり、缶コーヒーが完成した時点で、コーヒーはホットの状態で充填されることになります。

物質は、温度の上昇することで、体積が膨張する「熱膨張」という特性を持っています。液体が気体になると体積は1600倍も増えると言われています。

缶コーヒーは熱いうちに缶に詰められますが、輸送中に冷めてしまいます。つまり体積が減ってしまうため、mlでは表記することが出来ないのです。体積が変わっても重さは変わることがないため、コーヒーはグラム表記されているのです。

同じ理由で、お茶などの飲み物もグラムで表記されています。