村八分(むらはちぶ)」とは、仲間はずれにすることを指す言葉です。正確には村社会において秩序を乱す者、またはその家に対して行われる差別行為であり、周りの住民が結束して交際を絶つ「共同絶交」を行うことを指します。共同絶交された世帯は、結婚式や出産といった地域の生活における10の共同行為のうち、8つの共同行為において差別され、残りの2つの共同行為しか協力を得られません。

村八分が指す行事

村八分にされた世帯が他の世帯から協力を得ることが出来ないのは、「成人式」「結婚式」「出産」「病気」「新改築の手伝い」「水害時の世話」「年忌法要」「旅行」の8つになります。

そして協力を得られる残りの2つの行事は「火事」と「葬式」です。

火事は放っておくと周りに被害が拡大するため協力せざるを得なく、葬式は死体を放置しておくと発せられる悪臭の対処と、疫病が伝染する被害を防ぐためと言われています。

今でこそ村八分という行為は社会的に終息していますが、最近では2004年に新潟県の関川村で村八分事件が起こり、民事裁判が起こったというケースがあります。