とっさの出来事に瞬時に反応すると、「凄い反射神経だね。」と褒められることがあります。しかし反射神経とは一体どこにある神経なのでしょうか。

反射神経の実態

反射とは、特定の出来事に対して意識することなく反応する生理現象の事を指します。

例えば、熱いものに触れた時、とっさに手が引っ込んだり、眩しい時に目をつむるなど、これらは無条件反射と呼ばれる現象です。

逆に条件反射と言われるものは、ある種学習と似ています。代表的な例として、梅干しを見るとヨダレが出る。などがあります。梅干しは酸っぱいものだと学習しているからこそ、見ただけでヨダレが出るというわけです。

これら全ての反射現象は、中枢神経や自律神経などを介して身体へ命令が下りますが、どこを探しても「反射神経」という神経は存在しないのです。また、辞書の種類によっては反射神経という言葉自体が載っていないものも多いようです。

しかしながら日常的に反射神経という言葉自体は使われることが多いので、正確にいうのであれば、「反射神経という神経は存在しないが、言葉としては存在する」というのが正しいのかも知れません。