インフルエンザなどにかかると、諸症状と共に高熱に悩まされるかと思います。高熱になってしまうと意識は朦朧とし、立ち上がることすら困難になってしまいます。そんな時は解熱剤を飲むことで高熱の症状から解放されます。それでは平熱時に解熱剤を飲んでしまうとどうなるのでしょうか。

熱が上がるメカニズム

人間の体温は、脳の中の視床下部(ししょうかぶ)にある、体温調整中枢によって調整されています。ウイルスなどに感染すると、体温を上昇させる事でウイルスと戦ってくれるのはご存知でしょう。つまり熱が出たからといって闇雲に解熱剤を飲めばいいというわけではありません。しっかりと医師の判断を聞きましょう。

熱が上がっている時でさえ、解熱剤の使用には細心の注意が必要ですので、平熱時に飲んでしまうのはもってのほかです。しかしもし間違えて飲んでしまった場合、熱が平熱よりも下がってしまうのでしょうか。

先述した通り、熱は体温調整中枢によってコントロールされています。解熱剤はこの働きを正常な状態へと戻してくれる薬になるので、もともと正常な状態である平熱時に解熱剤を飲んだとしても、熱が下がることはありえないのです。