ムートンブーツ(UGGブーツ)は防寒用の靴ではなかった
足元の防寒対策の必需品として、近年は羊の毛で作られたムートンブーツが愛用されています。
しかしこのブーツは本来、寒さ対策として作られたブーツではなかったのです。
ムートンブーツがなぜ作られたのか
1970年代前半。オーストラリア人のサーファー、シェーン・ステッドマンによってこのブーツは開発されました。
開発目的の主となる部分は「海からあがって冷えた足、濡れた足でもすぐに履くことが出来る靴」として、吸収性の高い羊毛を内側に施し、濡れた足の乾燥と保温効果を同時に実現したのです。
この靴はサーファーの方に愛用され、存在が広まっていきました。
そして1982年にUGHを商標登録しました。
しかしその後、1970年代後半になると、オーストラリア人の別のサーファーの男性がアメリカにブーツを輸入。そこでUGG Australiaを設立。
ニューヨークを中心としたアメリカ全土での販売が開始され、セレブや若者を中心に瞬く間にその人気は広まったのです。
この時、アメリカにブーツを輸入した男性こそ、現在は世界中で人気となっているUGGブーツの創設者、ブライアン・スミスです。
商標をめぐって
1995年、UGG側がUGH商標を買い取る事になりました。
この時に交わされた譲渡条件は「1万ポンド(日本円でおよそ130万円)の譲渡金と、生涯UGGのブーツを年3足貰うこと」だったそうです。