やけどをしたらアロエを塗るのは意味がない?
やけど(火傷)をしたら大事なことは、必ず流水で冷やし続けることです。また、服などの上から熱湯がかかったなどのやけどの場合は、無理に服を脱がさないなど、やけどには適切な処置があり、最初の処置が重要とされます。そんな中、昔から「やけどをしたらアロエが効く」と言われますが、これは本当なのでしょうか。
アロエとやけど
アロエの果肉には、鎮痛作用・炎症を抑える作用などがあると言われていますが、やけどの治療法として検証した医学的研究はありません。しかし皮膚を冷やす効果はあるようで、軽度なやけどには効果があるのかも知れないとする情報もあります。
ただし、水ぶくれができていたり、水ぶくれが破れている状態のやけどには逆効果です。やけどが治りにくくなるだけでなく、葉に付着した雑菌が傷口に触れることで、感染症を引き起こす可能性もあります。
アロエの成分が含まれた軟膏などを使用すれば効き目はあるのかも知れませんが、少なくとも生えているアロエを切って貼っても、やけどが治りやすいというのは迷信であると考えて良いでしょう。