「馬から落馬する」、「頭痛が痛い」、「違和感を感じる」など、これらの言葉は「重言」という同じ意味を繰り返して表現した間違った日本語になります。この様に日常的に使う言葉の中には様々な重言がありますが、今回はその中でも「重複している単語」というものをご紹介します。

意味が重複している単語

サハラ砂漠 / ゴビ砂漠

「サハラ」はアラビア語で、「ゴビ」はモンゴル語で「砂漠」を意味するため、日本語に訳すと「砂漠砂漠」となってしまいます。

ナイル川 / ガンジス川

「ガンジス」サンスクリット語で、「ナイル」はアラビア語で「川」を意味するため、「川川」になってしまいます。

チゲ鍋

日本では朝鮮半島風の辛い鍋料理を「チゲ鍋」と呼びますが、朝鮮語の「チゲ」には「鍋料理」の意味があるため、「鍋鍋」になってしまいます。

フラダンス

「フラ」はハワイ語で「ダンス」の意味。

クーポン券

切り離しができる金券や割引券などを指す言葉ですが、「クーポン」は元々「券」を意味します。

サルサソース

「サルサ」はスペインやラテンアメリカで料理に使われる液状の調味料の総称として用いられます。例えば醤油なら「サルサ・デ・ソヤ(大豆のソース)」となり、「サルサ」そのものは「ソース」という意味になります。

スキー板

「スキー」とはノルウェー語で「薄い板」の事ですので、これも重言になります。

ラム酒

「ラム」とは、サトウキビの廃糖蜜または絞り汁を原料として作られる蒸留酒であるため、「酒」という意味があります。

マグカップ

「マグ」には英語で「カップ」という意味が含まれます。


いかがでしたでしょうか。これは氷山の一角で、日本語にはまだまだ数多くの重言が存在しているのです。