二階から目薬」は、二階から下にいる人に目薬をさそうとしても、思うようにいかないことから、直接の効き目がないことに例えられることわざです。

目薬は液体ではなかった

原題では目薬といえば容器の中に入った液体状のものが当然になっています。このような形状の目薬が登場したのは1960年代になってからのことですが、「二階から目薬」ということわざ自体は江戸時代から使われていました。

当時は目薬といえば、粉薬や軟膏、煎じ薬が一般的で、普通に使用するのにも扱いが難しいものでした。粉薬や煎じ薬では風にあおられてどこかへ飛んでいってしまうでしょうから、このことわざの元になったのは塗り薬ではないかと考えられます。

しかし塗り薬といえど、二階からでは絶対に目になど入れれるわけがないことから、効き目がないことの例えとして「二階から目薬」が使われるようになったのです。