近年ではニュースなどで頻繁に目にする「エルニーニョ現象」は、世界中の気候に影響を与える現象です。赤道近辺の東部太平洋地域の海水温が、半年〜1年間にかけて例年より高くなることによって、地球全土で気候が変動するのです。そしてこの逆の現象は「ラニーニャ現象」といいます。

エルニーニョとラニーニャ

「エルニーニョ」と「ラニーニャ」はスペイン語で、エルニーニョとは「男の子」を意味します。この「男の子」というのは単に男性の幼児を指しているのではなく、神の子であるイエス・キリストを指しています。これは、かつてはエルニーニョ現象が12月のクリスマスの時期に発生しやすかったことに由来します。

エルニーニョ現象の逆の現象を指すラニーニャは、当初は「エルニーニョの反対」という意味で「アンチ・エルニーニョ」と呼ばれていましたが、「反キリスト」ともとれるため、男の子に対して「女の子」を意味するラニーニャという言葉が使われるようになりました。