インドではゾウを神聖な生き物として大切にされています。一見すると何の役にも立ちそうもありませんが、インド人の獣医学者であるシュリークマー博士は、ゾウの表面積を求める公式を発見しました。一体何に役立つというのでしょうか。

ゾウの公式

その公式とは、

8.245+6.807×身長+7.073×前足の太さ

というもの。この発表は人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究に対して与えられる、ノーベル賞のパロディーである「イグノーベル賞」の数学賞を受賞しました。じつはこの公式の発見は、単に賞を受賞するためだけではありません。

この公式に則ってゾウの表面積の計算が行えることにより、ゾウが病気などにかかった場合、どれくらいの量の薬を投与すればいいのかが判断できるようになったのです。

この公式が発見される前は、人がアナログな方式でゾウの大きさを計っていました。しかしゾウに踏み潰されるなどの事故もあり、とても危険な行為だったのです。

この公式の発見のおかげで、ゾウの生命だけでなく、それを守る人々の生命も守られることになったのです。