に刺された痒みは非常に不快です。血はいくらでも吸っていいから、痒みだけは勘弁してくれという方も多いでしょう。一体なぜ蚊に血を吸われると、痒くなってしまうのでしょうか。

痒くなる原因

蚊は長く尖った口をしており、まさに注射針のようなこの口で、人間の皮膚に針をさして吸血を行うのです。この針は6本の非常に細い針が一つにまとまって出来ています。外側の2本にはギザギザがついており、これによって皮膚を貫いていく役割を担っています。さらにその内側の2本は、開いた皮膚を固定する役割を、そして中心にある一番太い針で吸血を行うのです。

最後に残った1本、これが痒みの原因になります。この針で蚊は唾液を皮膚に向かって送り込みます。この唾液は麻酔薬の代わりになりますが、人間の体はアレルギー反応を起こしてしまい、血管が拡張されて痒みが生まれるのです。

この痒みを中和する薬は現時点では存在せず、市販されている痒み止めは抗ヒスタミン薬軟膏の成分によって、痒みを軽減させているだけにしか過ぎません。