大阪のくいだおれ人形には家族がいる
2008年で閉店した大阪の老舗飲食店「くいだおれ」。その店頭に50年以上も立ち続け、多くの人々に認知されてきた「くいだおれ人形」は、何かしらの手段で誰しもが一度は見たことがあるはずです。このくいだおれ人形には実は家族がいることはあまり知られていません。
くいだおれ人形の家族
設置当初はまだ名前のなかったくいだおれ人形ですが、1994年に「くいだおれ太郎」という名前が付けられました。そしてこのくいだおれ太郎には、父と弟、そして従兄弟が存在します。
父親の名前は「オヤジ」というストレートなネーミングで、創業当初のみ設置されていました。というのも、オヤジは右手にお盆を持ち、その上に本物のビールが入ったジョッキを乗せたまま回転しており、回転するたびにビールが溢れていたために苦情が殺到してしまったのです。
弟である「くいだおれ次郎」は、通常は宿舎で待機していますが、国民的行事がある際に登場します。両手を上にあげることができるため、別名「バンザイ人形」とも呼ばれています。ちなみに格好はくいだおれ太郎と瓜二つで、見た目では区別がつきません。
そして従兄弟の「くいだおれ楽太郎」は、ウラ・くいだおれ店舗の店の奥に座っており、顔は太郎・次郎にそっくりですが、ウクレレを持っているという特徴がありました。