日本国内にはおよそ2900店舗が展開されているマクドナルド。その一号店は1971年7月20日に東京は銀座三越の店内にてオープンしました。

一号店の舞台裏

実際に建てられた店舗の面積は129平方mと非常に小さなもので、テイクアウト専門で客席は用意されていませんでした。しかしこのいくら小さな規模のお店だからといえ、建設までにはある程度の日数が必要になってきます。ましてや飲食店の場合、水回りも設備しないといけないことから、工事は長引いてしまいます。

しかし当時の銀座三越の店長から下された条件は「日曜日の閉店時刻(18時)から火曜日の開店時刻(10時)までに、全ての作業を終わらせた上で開店させることができるなら出店を許可する」という過酷なものでした。

当時、銀座三越は月曜日が定休日。つまり、一度たりともお客様に工事の様子を見せることがないよう、40時間以内に工事を終わらせる必要があったのです。

日本マクドナルド側は幾度となくシミュレーションを重ねた結果、本番の工事では見事39時間足らずで工事を終えることに成功したのです。