生チョコはその名前から想像できる通りに完全に固くなっていないもので、口溶けが非常に独特です。チョコレートは当然ながら海外から日本に持ち込まれたものですが、生チョコは日本にしかないとされます。

生チョコの規格

日本における「チョコレート類の表示に関する公正競争規約」には、チョコレート生地を全重量の40%以上使用したもののうち、クリームが全重量の10%以上であり、かつ水分が全重量の10%以上となるものを「生チョコ」であると規格化されています。しかしこれはあくまでも日本国内における規格であり、海外ではこういった規格が存在しません。

海外では生チョコという言葉すらなく、一般的に「ガナッシュ」と呼ばれます。ガナッシュはチョコレートに生クリームやバター、牛乳を混ぜ合わせて硬さを調整したチョコレートクリームのことです。

ガナッシュはフランス語で「マヌケ」を意味する言葉で、チョコレートを調理していた際に調理人が誤って熱した生クリームを入れてしまったことから、シェフから「ガナッシュ」と怒鳴られたことが由来になっています。