銭湯や温泉タオルを湯船に浸けるのはマナー違反とされています。行き場を失ったタオルをどこに置くか悩んだ末、頭の上にポンと置くこともあるでしょう。また、お笑い番組のコントなどでも、頭の上にタオルを置いているだけで、それがお風呂の中の場面なのだと分かりやすくなります。しかし入浴中にタオルを頭の上に置くことは、医学的に意味があったのです。

頭の上にタオルを乗せる意味

湯船から立ち上がった際に、クラクラと立ちくらみが襲ってきたことがある方もいるでしょう。頭の上にタオルを置くことで、この症状が和らぐといいます。立ちくらみが起こる原因はつまり「のぼせる」ことです。これは水圧によって血液が頭に集中することから起こります。

これを防ぐために、水で濡らしたタオルを頭の上に置くと良いのです。重要なのは必ず冷たい水で濡らしたタオルを置くことです。しかし冬の露天風呂では、冷たい外気と熱い湯との寒暖差で血圧が上昇してしまうので、この場合は熱いタオルを頭に置くことで、立ちくらみを防ぐことができるのです。