朝鮮で採れる人参だから朝鮮人参。この人参は漢方薬として認知度が高いですが、野菜であるニンジンとは名前こそ同じものの、全く異なる食べ物なのです。

朝鮮人参はニンジンにあらず

野菜のニンジンはセリ科の食べ物ですが、朝鮮人参はウコギ科の多年草で、仲間でもなんでもありません。元々ニンジンといえば薬草でもある朝鮮人参を指していましたが、セリ科の形の似ている野菜が発見されると、セリニンジンと呼ばれ、次第に野菜のニンジンの方が一般的となったのです。

朝鮮人参は主に滋養強壮や糖尿病、動脈硬化などに有効であるとされます。また、他の漢方薬と併用することでその漢方薬の効果を高めることから、色々な漢方薬と調合されて飲むことが多いです。しかし良いことばかりではなく、注意が必要な面もあります。特に肝臓や腎臓の機能が低下している人、風邪などによって炎症を起こしているときは、効能がマイナスに作用してしまいますので注意が必要です。