私たちが普段口にする飲み水は、主に川の水を水源として使われています。世界的にみると降雨量の少ない日本ですが、ダムを建設するなどして水源を確保しています。基本的に雨が降る可能性は年中無休ですが、一年を通してたったの20日間しか獲ることのできない幻の水があります。

幻の神の水

それが、竹から採取することのできる「竹水(ちくすい)」です。成長期を終えた4〜5月にかけた20日間において、幹の中に水分を蓄えるために地下茎から一気に地下水を吸い上げます。竹は短い時間で成長する植物で、一晩で1mの成長をみせることも珍しくありません。その生命の源となる竹水は「神水」とも呼ばれます。

竹水にはポリフェノールやビタミンが豊富に含まれており、そのまま飲み水としても利用できますが、竹水を用いた化粧品なども製造されています。

古くは竹水は薬を作る際の水としても使われており、昔から竹水の持つ力は認められていたようです。