体育座り」は膝を抱えるようにして座る、座り方の一種です。地域によっては「体操座り」や「三角座り」など、呼び名はいくつかあります。子どもの頃は、座るときは体育座りで座るように教育された方も多いでしょう。筆者もその内の一人で、全校集会などでお尻の痛さと戦いながら座り続けた記憶があります。

体育座りの影響

体育座りは文部省が1965年に発行した『集団行動指導の手びき』において、「腰をおろして休む姿勢」として紹介されたのがきっかけとなり、全国的に広がりをみせました。この文書の中には「絶対ではない上、強要してはいけない」という旨が記載されていましたが、残念ながら座り方の教育として定着してしまいました。

体育座りは体格が大きくなる程、その姿勢を保つのが辛くなります。お腹や内蔵を圧迫してしまい、座骨も痛くなってきます。最も危惧されているのが腰への負担です。

このことは現代の日本の教育機関ではすでに周知されているようで、体育座りを見直す学校も増えてきています。