パリっとした食感でご飯にもパンにも合う、お子さまからお年寄りまで幅広い層で食されているウィンナーソーセージですが、その違いは何なのでしょうか。

ソーセージとは

農林物資の規格化と品質の適正化を目的とした法律であるJAS法(日本農林規格)によると、次のようにしっかりと定義されています。広くソーセージを定義した文書を要約すると以下の3点を満たしているものとなります。

  1. 豚、牛、馬、羊、山羊、兎の肉に臓器を加えずにひき肉したものに、調味料、香辛料、結着補強材、酸化防止剤、保存料等を加え、練り合わせたものを牛腸、豚腸、羊腸、胃、食道、コラーゲンフィルム、セルローズフィルムに充塡した後、くん製又は乾燥させたもの。
  2. でん粉、小麦粉、コーンミール、植物性たん白、乳たん白、その他の結着材料が、その原材料の15%以下であるもの。
  3. グリンピース、ピーマン、にんじん等の野菜、米、麦等の穀粒、ベーコン、ハム等の肉製品、チーズ等の種ものを加えたもので、その原材料に占める重量の割合が50%を超えるもの。

この条件を原則として、変更がなされているものは次のように個別の種類としてカテゴライズされます。

ソーセージの種類

一口にソーセージといえど、上記の原則にそぐわないものや変更が加えられている物は細かく分けられ、その数はなんと9種類もあります。

加圧加熱ソーセージ 120℃で4分間加圧加熱する方法、又はこれと同等以上の効力を有する方法により殺菌したもの。
セミドライソーセージ 塩漬した肉を使用し、水分が55%以下のもの。
ドライソーセージ 塩漬した肉を使用し、加熱せず乾燥したものであり、水分が35%以下のもの。
無塩漬ソーセージ 使用する肉、臓器を塩漬していないもの。
ボロニアソーセージ 充塡に牛腸を使用したもの、もしくは豚腸か羊腸を使用せずに製品の太さが36mm以上のもの。
フランクフルトソーセージ 充填に豚腸を使用したもの、もしくは牛腸か羊腸を使用せずに製品の太さが20㎜以上36㎜未満のもの。
ウインナーソーセージ 充填に羊腸を使用したもの、もしくは牛腸か豚腸を使用せずに製品の太さが20㎜未満のもの。
リオナソーセージ グリンピース、ピーマン、にんじん等の野菜、米、麦等の穀粒、ベーコン、ハム等の肉製品、チーズ等の種ものを加えたもので、臓器を加えていないもの。
レバーソーセージ 肉と肝臓のみの臓器をを使用したもので、その原材料に占める重量の割合が50%未満のもの。

ウィンナーとの違い

ご覧頂けると分かる通り、ウィンナーはソーセージの1種であり、そもそも違いを比べる必要がないことが分かります。