辛さはダイエットにも健康にも良いとされますが、それも限度というものがあります。人間が辛さを感じるのは、食べ物に含まれているカプサイシンという成分が神経を刺激するからです。「スコヴィル」という単位は、このカプサイシンの含有量を数値化したもので、辛さの単位なのです。

世界一辛いトウガラシ

古くから存在するスコヴィルの測定法として、人間の味覚によるものがあります。トウガラシのエキスを溶かしたものを砂糖水を加えていき、辛味が感じられなくなるまでの倍率を算出するのです。あくまでも個人差があるため、複数の被験者によって測定は行われます。しかしながら近年では機械の測定器なども存在しています。

例えばトウガラシと同じ栽培品種であるピーマンには辛さは全くありません。この場合、スコヴィル値は0を指します。最もポピュラーなホットソースである「タバスコ」では8000スコヴィルであり、世界的に有名であり、日本でも辛さを売りにしたお菓子などに多く用いられる「ハバネロ」では35万スコヴィルになります。

しかし世界にはまだまだ上がいます。カレーに代表される香辛料の国、インド産の「ブートジョロキア」はハバネロの3倍以上の110万スコヴィルもありますし、最も辛いトウガラシの品種はアメリカ産のペッパーXで、その数値はなんと318万スコヴィルにもなるのです。