子どもに読ませたい本としても常にその名が挙げられる、ダニエル・デフォー原作の『ロビンソン・クルーソー』。無人島に漂流し、28年間を過ごして帰国するまでの物語が描かれた名作で、『ロビンソン漂流記』などとも呼ばれます。しかし初版で発表されたタイトルはとても覚えられないほど長いものでした。

ロビンソン・クルーソーの正式タイトル

その初版のタイトルとは、『自分以外の全員が犠牲になった難破で岸辺に投げ出され、アメリカの浜辺、オルーノクという大河の河口近くの無人島で28年もたった一人で暮らし、最後には奇跡的に海賊船に助けられたヨーク出身の船乗りロビンソン・クルーソーの生涯と不思議で驚きに満ちた冒険についての記述』というもの。その後『ロビンソン・クルーソーの生涯と奇しくも驚くべき冒険』として刊行され続けました。

ちなみに『ロビンソン・クルーソー』には続編があり、ロビンソンが再び航海に出る『ロビンソン・クルーソーのさらなる冒険(第二部)』や、『真面目な省察(第三部)』が存在します。