食道・胃・十二指腸の様々な病気を検査する胃のレントゲン検査では、投影するためにバリウムを飲みます。無事に検査が終了すると、下剤を飲んでバリウムを排出させますが、もしバリウムが出てこなかった場合はどうなるのでしょうか。

バリウムの危険性

下剤を飲んだ後が辛いという理由から、わざと下剤を飲まない人もいるようですが、それは大変危険です。

バリウムが腸でとどまってしまうと、そこで固まってしまいます。そうなると腸閉塞や腹膜炎などの重篤な合併症が起こり、最悪の場合は死に至る危険な状態になってしまいます。

バリウムは通常、その日のうちに白っぽい便となって排泄されますが、翌日以降もそういった便が出ない場合に医師への相談が必要です。

こういった理由から、普段からひどい便秘に困っているような人は、そもそもレントゲン検査を受けられない可能性もありますので、事前に医師へよく相談しましょう。