30歳を目処にして多くの方は健康診断や人間ドックなどでバリウムを飲む機会が増えることでしょう。このバリウムが誤ってに入ってしまうと死んでしまうという噂があります。本当なのでしょうか。

バリウムの性質

胃や腸などの内蔵物で、袋状、管状になっているものはレントゲンでは造影することが出来ません。そのためにX線を通さないバリウムを飲み、影を作ることで擬似的に造影させる必要があるのです。

バリウムは水分が失われると固まる性質を持っています。飲み込む際に問題なく胃の方へ流れてくれれば良いのですが、むせたりすることで肺の気管に入ってしまっては大変です。最悪の場合は肺の内部で固まってしまい、窒息死する恐れがあります。

大抵の場合は気管に入った反応で咳込んだりすることで正しい管へと戻っていきますが、お年寄りなど力が衰えている方は注意が必要になります。

バリウムは腸でも固まってしまうので、検査後に下剤を飲まされ、固まる前に出してしまうのです。