人の顔をまじまじと見てみると、どこからがでどこからがなのが不思議な気持ちになることがあります。動物の場合は首から上は全て頭であるとされますが、人間の場合はそうもいきません。

頭と顔のボーダーライン

頭髪が生える場所が頭であるという見解をする方も多いと思います。そうなると頭の境界線は湾曲していることになりますし、頭髪は人によって生え方が違うため、頭の範囲は変わってしまうことになります。

ややこしさの問題となっているのは「おでこ」でしょう。例えばおでこが痒い場合、頭をかくというよりは、顔をかくという表現が正しいでしょう。しかし頭痛などでおでこのあたりが痛い場合は、頭が痛いという表現をすると思います。

曖昧さが許されない医学の世界ではどのように定義されているのでしょうか?

医学の分野である解剖学では、「鼻の付け根から耳の穴を結ぶ直線」が頭と顔の境目とされています。つまりは概ね眉毛を目印として区別されているのです。ですので正確にはおでこは頭ということになります。