お札には必ず一意の番号が記述されています。いわゆるシリアルナンバーです。そのパターンは「アルファベット1文字+6桁の数字+アルファベット1文字」で、それを使い切ると「アルファベット2文字+6桁の数字+アルファベット1文字」となります。この通し番号は129億6000万通りにもなりますが、これを使い切ってしまった場合どういった処置が取られるでしょうか。

お札の通し番号

過去に通し番号が使い切られたお札は、伊藤博文の千円札、夏目漱石の千円札、福沢諭吉の一万円札があります。この場合、通し番号のアルファベットをさらに増やすということはせず、インクの色を変更するのです。印刷されている黒いインクを、青や褐色に変更することで通し番号を最初から付け直すのです。

ちなみに夏目漱石の千円札は最も発行枚数が多く、約22年間の製造期間中に4色のインクが使われました。