コピー用紙などの普通紙は、木材のチップや古紙から抽出された繊維をもとに作られた「パルプ」という素材から作られています。もちろん紙は水には弱く、間違えて洗濯をしてしまうとボロボロになってしまいます。しかしお金のお札紙幣)は、洗濯をしたくらいではボロボロになることはありません。

お札の原料

実はお札には和紙が使われています。和紙にも様々な種類がありますが、お札に使われるのは「ミツマタ」や「マニラ麻」といった植物を特殊加工したものです。これらの植物の繊維は頑丈で柔軟性に富み、光沢があるのが特徴で、高級和紙に使われています。お札の手触りが良いのも繊維の良さのあらわれです。

明治時代からミツマタによる製造が開始されて以来、現在に至るまで採用され続けています。