カルタは元々、貝殻遊びだった
現在では主にお正月にしか陽の目を見ないカルタですが、古くは数少ない娯楽の一つとして広く親しまれていました。現在でいう合コンのような男女の出会いの場としてもカルタ遊びは用いられていたとされます。
カルタの起源
カルタの歴史は平安時代にまでさかのぼります。当時は「貝合わせ」という遊びがありました。ハマグリの貝殻は、同じ貝殻でないとピッタリと合いません。この性質を利用した遊びで、貝殻の上下を分けてピッタリとハマる貝殻を探して集めていくという、どちらかといえば神経衰弱に近い遊びでした。
やがて、貝殻の上下に和歌の上の句と下の句を書き、貝合わせをする遊びが生まれました。後にカード形式となり「歌カルタ」として広まっていき、現在と同様の遊び方になったのは元禄時代に入ってからとされます。
ちなみにカルタという名前は、ポルトガル語でカードを意味する「CARTA」が由来になっています。これは、貝合わせとヨーロッパ由来のカードゲームが融合した結果、カルタの遊び方になったからだといわれています。