お城にはなぜ松の木が植えてある?
戦国時代の日本にはおよそ2000~3000の城があったと推測されています。現在では現存する12城を「現存12天守」といい、その内の松江城、松本城、犬山城、彦根城、姫路城が「国宝5城」とされます。そんな日本の城の情景に欠かすことが出来ないのが松の木です。
松は万能植物
戦国時代では、敵の城の周りを囲んでひたすら待つ「兵糧攻め(ひょうりょうぜめ)」という戦法がありました。兵糧、つまり食料をなくさせてギブアップさせる作戦です。こんな事態の時のために、松の木が役に立ちます。松の白い皮からは餅ができ、葉や実はそのまま食べることが出来ます。
また、松ヤニはたいまつなどの燃料としても使うことができ、捨てる場所のないほど優秀な木だったのです。