回転寿司はビール工場がヒントになっている
現在では数多くの回転寿司店が軒を連ねています。それまで高級で敷居が高いとされるイメージが強かった寿司が大衆的な食事になったのには、回転寿司の影響が大きく関係しています。今ではレーンで席に直接運ばれてくるように改良されてきていますが、お馴染みの回転寿司レーンはどのように開発されたのでしょうか。
旋回式食事台
日本で初めて回転寿司が登場したのは1958年の大阪でした。それまでは立ち食い寿司の店舗として営業をしていた「元禄寿司」が、多くのお客を低コストで捌く方法はないかと、開発したのが回転寿司レーンです。
社長である白石 義明が、ビール工場を見学に行った際、ベルトコンベアで次々と運ばれてくるビールを目の当たりにし、それをヒントに開発に着手しました。誕生した回転寿司レーンは「旋回式食事台」と名付けられました。1962年には特許を取得し、1970年には万博に参加。その後、大手企業も寿司業界に参入し、回転寿司はまたたくまに全国に広がりをみせたのです。