今でこそ回転寿司の主流は、手元のタブレットで商品を注文し、自分の席まで直通で運ばれてくるシステムになっています。しかしやはり回転寿司の醍醐味は、レーンによって流れてくるお寿司を吟味して味わうことではないでしょうか。そこでレーンに注目してみると、どの回転寿司チェーン店も、右回り(時計回り)のレーンを採用していることに気が付きます。

回転寿司レーンに隠された人間心理

回転寿司レーンを製造しているメーカーによると、いくつか理由があるとのこと。

まずは利き手の問題。人間は右手が利き手である人が圧倒的に多いです。そのことから、右手で箸を持った状態で流れてくる皿を取りやすいという理由がその一つです。確かに右手に箸を持った状態で左側から流れてくる皿を左手で取ろうとすると、かなり取りにくいことが分かります。

次に皿に乗った寿司ネタを吟味する時間の関係性です。左手で皿を取るということは、一度自分の前を皿が通過することになり、その間に食べたい寿司ネタであるかどうかを吟味する時間が発生するのです。

ここまでの理由を聞いていると、左利きの人間がないがしろにされているのではないかという意見も出てきそうですが、少数派ではあるものの、左回りのレーンを導入している店舗もあるそうです。