洋服やお化粧は自分のセンスで選ぶものですが、美容の中でも髪型だけは自分で選択することができるものの、さすがにヘアカットは人の手に委ねる必要があります。この髪型にしてください、と注文をする場合がほとんどですが、出来上がりに納得がいかなかった場合には返金することは可能なのでしょうか。

ヘアカットミスによる返金

これを判断するためには、髪を切るという業務がどの法律になるかによります。一般的に業務発注者(お客)が業務受注者(美容師)に対して仕事(髪の毛のカット・パーマ)を依頼し、受注者はその仕事を完成させることを約束した後、完成された仕事に対して報酬を支払う契約のことを「請負契約」といいます。

請負契約の場合は仕事が完成したという箇所がポイントになります。例えばヘアカタログを見せてカットを依頼し、その髪型におおよそ近づいているのであれば、ほとんどの場合は仕事が完成したとみなされてしまいます。想像していたよりも短くカットされてしまったというような、修正ができない場合でも、依頼した内容に沿っていれば完成とされることでしょう。

つまりはショートカットと伝えたのに丸坊主にされた、という風な明らかな間違いがない限りはヘアカットの少しの失敗での返金要求は認められないことになります。