頭部を直接的に保護してくれるヘルメットは、工事用の物からスポーツ用、乗車用の物まで幅広い用途で使用されています。ほとんどの物には耐用年数がありますが、ヘルメットも例外ではありません。

ヘルメットの交換時期

多くのメーカーではヘルメットの耐用年数を3年に定めています。特にヘルメットの命ともいえる、衝撃を吸収してくれる素材は発泡スチロール製であり、最も早く経年劣化が始まります。これ以外でも、他のスポンジ部分やベルトなどが緩んできても危険につながるため、定期的な交換が必要となります。

また、あまり知られていないのは衝撃を吸収する仕組みです。ヘルメットは安全マットに人間が着地するように衝撃を吸収してくれるわけではありません。ヘルメットは衝撃を受けると、その一部が壊れることで衝撃を吸収する設計になっています。つまり一度でも大きな衝撃が加わったヘルメットでは、二回目の衝撃をしっかりと吸収できるとは限りません。そのため、すぐにでも交換が必要になります。

軽く落とした程度ではこのようなことは起こりづらいですが、心配であればメーカーに送ることで、ほとんどの場合は無料で検査を受けることができます。