静岡県と山梨県に跨る富士山は、標高3776mで日本一高い山とされています。その美しさは外国人がイメージする日本の風景の代表ともされ、2013年には世界遺産にも登録されました。しかし日本にはかつて、富士山よりも標高が高い山が存在したのです。

日本一の山

その山の名は「玉山(ぎょくざん)」といい、標高は3952mでまさしく日本一の山だったのです。この山は消失したわけではなく、現在でも存在しています。しかし日本一の山は富士山です。これにはちょっとしたカラクリがあります。

玉山がどこに位置しているかを調べると、台湾というワードが出てきます。台湾は1894年に勃発した日清戦争の終結の際に結ばれた下関条約によって、日本に割譲されました。その後、1945年に中国の管轄になるまでの間、台湾は日本であったといえます。そのことから日本で最も高い山は玉山であるとされ、学校でもその通りに教えられていたのです。

もし台湾が日本の土地のままだったとすると、富士山は世界遺産には登録されていない歴史があったのかも知れません。