紙に「はい」「いいえ」や五十音のひらがなを書いた紙とコインを用意し、複数人の指をコインの上に置き、質問を投げかけるとコインが勝手に動きだす、といった内容のコックリさん。コックリさんは漢字で「狐狗狸さん」と書かれるように、キツネの霊がコインを動かす心霊現象だといわれます。

コックリさんの起源

ここではコックリさんが心霊現象か否かを問うことはしませんが、心理学的には「オートマティスム(筋肉性自動作用)」であるとされ、無意識に筋肉が動き、コインを移動させていると考えられています。

前述したようにコックリさんはキツネと関係していることから、日本独自のものと思われがちですが、1892年に海外で占い用のパーティゲームとして発売され流行した「ウィジャボード」が日本に伝えられたものとされています。ウィジャボードの内容はコックリさんと同じで「イエス」「ノー」とアルファベットが書かれた文字盤が用意されます。

このウィジャボードの発売時期と、日本でコックリさんが行われ出した時期が同じであるため、コックリさんはウィジャボードを起源としているといわれています。