誰しもが一度は視力検査を経験したことがあるはずです。しかし検査表に描かれた「C」マークの正式名称を答えられる人はどれくらいいるのでしょうか。

今回の雑学では、視力検査で使われる「C」のマークについてご紹介します。

「C」マークの正式名称

このマークの正式名称は「ランドルト環」と呼びます。考案者であるフランスの医師、エドマンド・ランドルトの名前が由来になっています。1909年には国際眼科学会で標準視標として採用され、「国際標準ランドルト氏環」とも呼ばれます。

1909年以前からもランドルト環は使用されていたのでしょうが、何年から使われているのか、正確な資料は残っていません。

視力検査はどうやって計られるのか

視力検査は表から5m離れた位置に立って行います。

ランドルト環のサイズは円の太さ:円の切れ目の長さ:円の直径がそれぞれ1:1:5のサイズになります。円の太さが1.5mm、円の切れ目の長さが1.5mm、円の直径が7.5mmのランドルト環が見えた場合の視力を1.0とした基準にもとづいて、その2分の1のサイズが見えたら視力2.0、2倍の大きさが見えたら視力0.5という風に計測します。

視力検査で使われるその他のマーク

スネレン視標

アルファベットの視標である。

視力検査で使われるCのマークの正式名称

E視標

アルファベットのEだけを用いて、どの向きになっているかを答える。スネレン視標とE視標は、主にアメリカでの視力検査で一般的に用いられる。

視力検査で使われるCのマークの正式名称

日本における視標の種類

日本では、ひらがなやカタカナ、漢字などを組み合わせたものが存在する。その組み合わせ方法によって、◯◯式といった具合に考案者の名前が入っている。

その他の視標

動物や乗り物指の形のシルエットが描かれた視標も存在する。これらは幼児向けに応答がしやすいものとして使われている。