と地球の距離は約38万km離れています。実は月は一年で約3cmずつ、地球から遠ざかっていっています。遥か昔は月と地球の距離はもっと近くにあり、その関係で一日の長さが4時間ほどしかなかった時代もありました。そもそもなぜ月は地球から離れていってしまうのでしょうか。

月と地球の関係

月と地球はお互いに引力があり、引っ張りあう存在にあります。月の引力が地球の自転軸の傾きを23度に保つことで、地球の気候、潮の満ち引き、地球に生息する生物に影響を与えます。月が地球から離れる理由は諸説ありますが、潮の満ち引きが月が地球から遠ざかる原因とも言われています。

月が完全に離れてしまうと、月の公転軌道も変化し、地球は超高速で自転をはじめ、一日の長さは約3分の1となります。強風や砂嵐などの異常気象も引き起こすといわれています。

月と地球は一蓮托生。月はかけがえのない存在であることが分かった今、夜空を見上げる意味も変わってくるでしょう。