小学校で夏休み前に鉢に種を植え、夏休み中に観察日記を書く。今でもアサガオ(朝顔)の観察は植物を学ぶ上で大切なカリキュラムです。そんなアサガオは、朝に花を咲かせることから名付けられましたが、実はアサガオは朝日を感じて咲いているわけではありません。

アサガオは夜に敏感?

アサガオは朝に花を咲かせて昼頃にはしぼんでしまいます。これは朝方の涼しい時間、昆虫が活発に活動している時間帯に花を咲かせることで、より多くの花粉を運んでもらえるようにともいわれます。アサガオがどうやって朝を認識しているのかというと、それは朝の始まりである日の出ではなく、夜の始まりである日の入りを感じているからなのです。

品種によって異なりますが、多くは平均して日没から10時間後に花を咲かせるようになっているのです。つまり寒い季節など、夜が長い季節のアサガオは、朝になる日の出前に花を咲かせます。

アサガオの観察日記をつけることがあるなら、その日の日の出を記録するよりも、前日の日の入りの時間を記録すると面白い結果が得られることでしょう。