食べ放題をなぜ「バイキング」と呼ぶのか
バイキングといえば、焼き肉や寿司、てんぷらやサラダなどなど、ありとあらゆる料理が所狭しと並べられ、食べ放題の料金メニューの事をいいます。なぜこの形態がバイキングと呼ばれるのでしょうか。
今回の雑学ではバイキング料理が始まった歴史をご紹介します。
バイキングの歴史
バイキングの歴史は古く、1958年に帝国ホテルが始めたものが起源と言われています。これはスウェーデン発祥の「スモーガスボード」という料理形態をヒントにしたものです。
スモーガスボードとはバイキングと同様に、テーブル一杯に料理が並ぶのですが、コース料理の様に前菜から取り分けていき、おかわりなどは自由ですが、食べ終わったらその皿を片付けて次の料理へと進みます。これに対してバイキングはどの料理をどの順番でどれだけ食べてもいいスタイルです。
帝国ホテルがこのサービスを始めた当初に話題になっていた映画「バイキング」で、劇中に海賊達がテーブル一杯に並べられた料理を豪快に食べている姿が印象に残り、ここから名前を取って命名されました。
この時に帝国ホテルの料理長を務めていたのが、日本を代表するシェフである、ムッシュ村上こと村上信夫氏だったのです。